1 表面吸水試験(SWAT)の結果として求められるP600 は、ごく表層のコンクリート部分のについての結果。
2 ごく表層であるため、圧縮強度との相関性を考える場合は、材齢が少なくとも3週以上、28日以上が望ましい。
3 ごく表層であるため、表面の防水加工、含浸剤塗布(特にシラン系)の場合、表面だけしっかり防水機能が付加されていれば、早い時期に試験をしても、効果は確認できる。
4 SWATは、データ解析時に、測定誤差を取るための作業が決められているため、SWATどうしの試験結果は、比較できる。
5 また、他の表面吸水試験器のポロジットやWAPPを用いてもそれぞれ、相関性はあるが、比較する場合は、同じ試験器どうしで確認すべき。
6 評価方法は、しきい値が、P600で0.25以下、0.25超え0.5以下、0.5超えと三種類(良、一般、劣)と決められている。
7 上記のしきい値は、Levite提案しきい値と呼ばれている。
8 水分、温度、湿度に影響を受ける。
9 実務的には、本体より冷たかったり、熱かったりする水を使わないようにすることが、注意点である。
10 p600値は真値ではなく、傾向値である。
と、(株)泰平測建としては、考えています。