透気性試験機 【パーマトールトレント法】レンタル可。現地取り扱い説明致します。
透気性試験とは、材料や構造物が空気を通す性質(透気性)を定量的に評価する試験です。コンクリート構造物においては、コンクリートの耐久性や中性化の進行速度を評価するために重要な試験項目の一つです。
パーマトールは、透気性試験に用いられる装置の一種です。主に、コンクリートの表層部の透気性を測定するために使用されます。
パーマトールは、試験面に一定の圧力で空気を吹き付け、その際に漏れる空気量を測定することで、コンクリートの透気性を評価します。
測定原理の概略
試験面の準備: 試験面を平滑にし、試験装置を密着させます。
加圧: 試験面に一定の圧力をかけます。
空気漏れ量の測定: 試験面から漏れる空気量を測定します。
透気性の算出: 測定された空気量から、透気係数を算出します。
透気係数とは、材料の透気性を表す指標で、値が小さいほど透気性が低いことを示します。
パーマトールには、様々な種類があり、それぞれ特徴が異なります。
圧力式パーマトール: 一定の圧力をかけ、漏れる空気量を測定する一般的なタイプです。
吸引式パーマトール: 試験面に真空を引き、空気を吸い込む速度を測定するタイプです。
拡散式パーマトール: 濃度差を利用して、ガスが拡散する速度を測定するタイプです。
非破壊試験: コンクリートを傷つけることなく、試験を行うことができます。
簡便性: 操作が簡単で、短時間で試験が完了します。
定量的な評価: 透気係数という数値で、透気性を定量的に評価できます。
現場での測定が可能: 小型軽量な機種もあり、現場での測定が可能です。
表層部の評価: 主にコンクリートの表層部の透気性を評価するため、内部の透気性を評価することは困難です。
環境の影響: 温度や湿度などの環境条件によって、測定結果が影響を受けることがあります。
試験面の状態: 試験面の平滑度や汚れによって、測定結果が変動する可能性があります。
コンクリートの品質評価: コンクリートの配合や施工方法が適切に行われたかを確認します。
中性化の評価: コンクリートの中性化の進行状況を評価します。
耐久性の評価: コンクリートの耐久性を評価し、補修が必要か判断します。
表面処理の効果評価: 表面処理剤の効果を評価します。
パーマトールを用いた透気性試験は、コンクリート構造物の耐久性を評価する上で重要な試験方法です。非破壊で簡便に測定できることから、広く利用されています。しかし、測定条件や環境条件の影響を受けやすいため、適切な試験方法を選択し、正確な評価を行うことが重要です。