SFCW高性能電磁波レーダGP8100 は、まだ、新しい鉄筋探査機で、そんなに普及はしていませんが、鉄筋探査機のアンテナが6セット内蔵のため、面的に測定できます。

SFCWは、ステップ周波数方式の電磁波レーダで、このGPシリーズ以外の鉄筋探査機は、一般的にパルスレーダと呼ばれるものです。

シングル周波数の鉄筋探査機と、実務的に、そんなに変りは感じられません。それは、鉄筋探査において、対象鉄筋の位置は、5ｃｍから２0ｃｍの深さの場合が多く、その場合は、シングル周波数とSTEP周波数の違いはそんなに出ません。

　ただし、構造物の内部欠陥、空洞、不具合等の判別においては、シングル周波数より情報量が格段に多いため、SFCW方式のGP8100 が当然優れています。

　GPシリーズの鉄筋探査機の素晴らしいところは、解析アプリの操作性、速さが、圧倒的に快適な点にあり、従来のパソコンベースの解析の無駄な時間が、大幅に短縮されます。

　鉄筋探査においても、３D表示が、瞬時にできるため、不確かな、画像判断で時間のロスをなくし、直観的なレーダからの情報と、構造物の他の情報を、総合的に判断し、鉄筋位置の推定等において、測定者の独善性の排除により、より常識的な判断をすることができます。

鉄筋探査機GP8100について

概要

鉄筋探査機GP8100は、エフティーエス株式会社が開発した、コンクリート内部の鉄筋を非破壊で探査できる高性能な機器です。**ステップ周波数連続波（SFCW）**という電磁波レーダー方式を採用しており、コンクリート表面から電磁波を照射し、鉄筋からの反射波を捉えることで、鉄筋の位置や深さを画像として表示します。

特徴

• 高性能電磁波レーダー: 6つのアンテナを搭載し、広いエリアを一度にスキャンできるため、効率的な探査が可能です。

• 高精度: 高分解能で、密接した鉄筋も識別できます。

• 多機能: 鉄筋だけでなく、ポストテンションケーブル、電気配線、空洞なども探査可能です。

• 操作性: iPadでの操作で直感的な操作が可能です。

• データ記録: 測定データを記録し、パソコンで詳細な解析を行うことができます。

用途

• コンクリート構造物の調査: コンクリート構造物の補修や改修工事前の調査、既存建物の劣化診断など

• 鉄筋位置の確認: コンクリートコア抜き工事、アンカー設置工事、配管工事など

• 空洞探査: コンクリート内部の空洞や剥離の検出

• ポストテンションケーブル探査: ポストテンションケーブルの位置確認

GP8100の強み

• 高い探査効率: 6つのアンテナによる同時スキャンで、従来の機器に比べて大幅に探査時間を短縮できます。

• 多様な探査対象: 鉄筋だけでなく、様々な埋設物を探査できるため、幅広い用途に対応できます。

• 直感的な操作: iPadでの操作で、誰でも簡単に操作できます。

その他

• 測定環境: 測定環境によって、探査深度や精度が変化します。

• 操作性: 操作は比較的簡単ですが、正確な測定を行うためには、ある程度の習熟が必要です。

• メンテナンス: 定期的なメンテナンスが必要です。

まとめ

鉄筋探査機GP8100は、コンクリート構造物の調査において、高い精度と効率性を両立させた画期的な機器です。様々な機能を搭載しており、幅広い用途に対応できます。

電磁波レーダGP8100のデータは、今までのように、白黒２次元で判断するのではなく、アプリで自動的に配筋状態を表示します。

橋脚や、コンクリート床版のPC鋼線、鉄筋位置の把握に非常に役に立ちます。

トンネル覆工コンクリートの鉄筋区間でも、支保工位置がはっきりとわかります。また、支保工や鉄筋以外の鋼材位置も、わかります。